「昔の自分に戻ろう」というアドバイスにとまどいながらも、川西さんは話し始めました。


 市川カウンセラー:市川明男  川西クライアント:川西純


 
 【第2回目】(→ 第1回目 )
 
川西 私、スペインにちょっと留学していたんですけど、そのせいか日本人ぽくなくなっちゃったんですよね。 ナアナアの関係とかが、全然ダメ。職場の仲良しこよしの輪に入っていけない。 おかげで最近、職場の人間関係でもめちゃったんです。今年、厄年だったからかなぁ。職場のオヤジに「何いつまでつっぱってんだよ。早く結婚しろ!」みたいなことまで言われて。
 
 
 
 
市川 あなたは単独で動くのはいいけど、複数で動くことに慣れがないよね。
 
 
 
 
川西 わかります? そうなんですよ。私、趣味が海外旅行なんですけど、どんな場所へもいつもひとりででかけています。それじゃないと、満足できない。「怖くない?」ってよく聞かれるけど、そんなこと全然ありません。逆に人と一緒に行動しようとすると、相手とズレが生じて、すごく疲れてしまうんです。
 
 
 
 
市川 あなたはそんな自分のこと、誰よりも分かっている人。でも、今のままではやっぱり、先行きが不安なんですね。さっきも言ったけど、気持ちを過去に戻せば、それがなくなる。そうしてしばらくすれば、今の状況から脱却できますよ、きっと。
 
 
 
 
川西 気持ちを過去?……うーん……
 
 
 
 
市川 以前のあなたは、行動してから考えるタイプだったのに、今のあなたは違う。考えてばかりいて、行動しようとしない。というよりネガティブに考え過ぎて、不安が先にたって行動できなくなっている。先のことばっかり考えていても、現状は打破できない。行動してみなくっちゃ。20代の頃の気持ちを思い出して、その頃のあなたに戻ってみようよ。
 
 
 
 
川西 でも、いいんですか。何にも考えていなかったんですよ、その頃の私。
 
 
 
 
市川 考えなくてもいいじゃない。今のあなたに必要なのは、考えることじゃなくて行動を起こすことなんだから。
 
 
 
 
川西 うーん、確かに20代の頃の私は行動力だけは、今なんか比べものにならないくらい、ものすごくあった気がしますが…


 
 「何も考えていなかった」という過去の自分を思い出すことにした川西さん。 自分では軽んじていた過去にさかのぼってみることで、 彼女にはいったい何が見えてくるのでしょうか?


次回に続く…。